今回は、生後100日記念のお祝いの一つである「お食い初め」についてお話ししたいと思います。お食い初めとは、赤ちゃんが無事に成長して食べ物に困らないようにという願いを込めて行う儀式です。
日本では古くから伝わる風習で、地域や家庭によってやり方や意味合いが異なります。では、どのようにお食い初めを行うのでしょうか?この記事では、お食い初めの基本的なやり方や準備するもの、注意点などをご紹介します。赤ちゃんの健やかな成長を祝う素敵な行事にするために、ぜひ参考にしてくださいね。
ちなみに、我が家では、こんな感じでやりました。
- お食い初めって何?歴史や由来、呼び方の違いについて紹介
- お食い初めの準備から当日の流れまで!
- お食い初めの時期と場所の決定
- お食い初めの儀式で必要なもの
- お食い初めの料理の意味や順番は?
- お食い初めの料理を食べさせる順番
- お食い初めに参加する養い親とは?
- お食い初めで赤ちゃんに着せる服は?
- お食い初めで歯固め石を使う理由と入手方法!
- お食い初めで祝箸を使う意味と種類!
- お食い初めで鯛を使う理由と選び方!
- – 鯛の選び方
- お食い初めで赤飯を用意する理由と作り方!
- お食い初めでお吸い物を用意する理味とレシピ!
- お食い初めで煮物を用意する理由とレシピ!
- お食い初めで香の物を用意する理由とレシピ!
- お食い初めの服装はどうする?
- まとめ
お食い初めって何?歴史や由来、呼び方の違いについて紹介
お食い初めは、日本に古くから伝わる風習です。その歴史や由来、呼び方の違いについて紹介します。
– 歴史
お食い初めの起源は平安時代に中国から伝わり、宮廷儀式として行われていたものと民間で行われていた習俗が混交し、今に伝わったものと考えられます。
古くは「五十日(いか)の祝い」として、生後50日ごろに重湯に浸した餅を口につけるという習わしが残っています。餅は杵と臼で「つく」事から「居着く」、粘りがある事から魂を定着させるもの、などと縁起を担ぎ、栄養価が高く、祝い事には欠かせないものでした。
その後、生後100日に行うようになってからは、「百日祝い(ももかいわい)」、「百日節句」、「箸揃え」、「祝い膳」、「歯固め」など、さまざまな名称で呼ばれるようになりました。
– 由来
お食い初めは、「赤ちゃんが無事に成長して食べ物に困らないように」という願いを込めて行われる儀式です。また、「歯が丈夫に生えますように」、「丈夫な子に育ちますように」、「一生食べ物に困りませんように」、「長生きしますように」などと様々な願いが込められています。
昔は100日まで生きることさえ難しく、命を落とす子どもが多くいました。そこでなんとか赤ちゃんの魂が向こうの世界に逝かないように、と足止めをするための儀式であったともいえるでしょう。
また、赤ちゃんは生まれてから7歳までは神様の領域にいると考えられていました。そこで生後間もない子どもに「わたしたちの世界の食べ物」をお供えすることで、こちらの世界と子どもの縁をしっかりと結ぶために行うものでした。そうすることで「子どもの魂がその家に居着く」と考えられたのです。
– 呼び方の違い
お食い初めは、地域や家庭によって呼び方が異なります。以下は、代表的な呼び方の例です。
- 「百日祝い(ももかいわい)」:生後100日を祝うかという意味から。
- 「百日節句」:節句は五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)のほかに、赤ちゃんが生まれてから初めて迎える節目を指す場合もあります。その中でも100日目は特に重要視されていました。
- 「箸揃え」:初めて箸を使うことから。赤ちゃんが箸を使えるようになることは成長の一つの象徴であり、家族としての一員としての成熟を意味します。
- 「祝い膳」:祝いの膳を用意することから。特別な日や節目には、家族や親せきが集まり、赤ちゃんの成長や健康を祝うために豪華な膳が用意されます。
- 「歯固め」:歯が丈夫になるようにという願いから。赤ちゃんの初めての歯が生えることは成長の証とされ、歯が丈夫になるようにという願いが込められます。また、歯固めという名前の通り、硬い物を噛ませることで歯を鍛える風習もあります。
お食い初めの準備から当日の流れまで!
せっかくのお祝いの日なので、予め準備が出来るものは早めに準備して、場所や使用するものなど、色々お店を見比べてみたりと下調べが大切です。
例えばお店でお祝いする場合とご自宅でお祝いする場合を比べると、お店の場合はお店選びから始め、ご自宅の場合はどこからどこまでを用意するかを決める事になるかと思います。
色々なパターンを想定し、早めにお気に入りの物を見つけたり、必要なものと必要でないものを考えたり、ご家族と相談する時間を設けましょう。
お食い初めの時期と場所の決定
– 時期
まずはお食い初めをやる日を決めましょう。必ず生後100日目、と言う訳ではなく生後3カ月~4カ月前後で行います。110日目や120日目に行われる方も多く、その日のお天気やお日柄に合わせて行われています。
土日や祝日を予定していると、なかなか100日目に合わせるのも難しい部分もあるかと思いますので、お祝いに参加する方との日程調節も必要になってきます。
– 場所
お祝いをするのに自宅でお祝いする方と、お店でお祝いする方がいるかと思います。場所によって条件が様々なので、場所も早めに決めておきましょう。
自宅でやる場合は、お店と違い周りのお客さまに気兼ねする事なく行えるので安心です。参加される方の人数をあまり気にする必要もありません。お食い初めの料理は用意する必要があります。手作りしたり、仕出しでお食い初めお祝い膳が注文できるところもあります。
最近ではインターネットでお食い初めセットを買ってそれでお祝いする方もいらっしゃいます。また、寒い時期や暑い時期は外に出なくていいので、赤ちゃんへの負担もありません。
料亭やレストランを利用する場合には、予約してしまえばお店に行くだけなので、お料理の食材を準備したりする手間もかかりません。個室を用意してもらえる場合もあります。
しかし、急な都合で日程が変更になった場合など、お店によってはキャンセル料が発生してしまいますので注意が必要です。また、参加人数が増えれば費用が高くなるおそれがありますので、予め予算も考えてお祝いする場所を考えるといいでしょう
お食い初めの儀式で必要なもの
お食い初めの儀式に使う「祝い膳」には膳、椀、箸、すべてにおいて、新しくあつらえるのが習わしとなっています。一般に母方の実家が贈る習慣がありますが、地域によってはお宮参りのときに氏神様の神社から贈られることもあるようです。
– 食器
伝統的な食器は、男の子の場合は、外側も内側も朱塗りの漆器、女の子の場合は外側が黒塗りで内側が朱塗りの漆器です。温暖で湿度が高いこの国では、食べ物が腐りにくいように抗菌効果に優れた漆器を日常使いしていました。
昔は女の子より男の子の方が命を落としやすかったことから、より魔除けの効果が高く、陽の気を取り入れるようにと、赤(朱)色を両面に塗った漆器を男の子に使うようになったと考えられます。
一方、女の子はもともと陰陽両方の気を持ち、やがて他家に嫁ぐ者、とされていました。家を継ぐ男の子と区別する意味でも、器の色に反映されたのでしょう。
最近では、お食い初めが終わった後も、普段使いできる子ども用の茶碗と汁椀を新調して揃える家庭も多いようです。「ハレとケ」をわけることを重んじる日本の文化を継承することは大切なので、伝統的な形式を取り入れながら、本質的なお食い初めを行いましょう。
– 箸
楊(やなぎ)の木で作られた「楊箸(やなぎばし)」を使います。楊の木はしなやかで天に向かって成長し、折れにくく、魔除けの効果があるといわれています。
– 歯固め石
健康で長生きするためには丈夫な歯であることが大切です。そこで石のように硬く、丈夫な歯になるようにという願いを込めて、祝い膳に「歯固め石」(小石を1~3個)を置きます。この石は神社で配布している地域もありますが、配っていないこともあります。
その場合は、生まれた場所の神様である“産土様(うぶすなさま)”や、住んでいる場所の神様“氏神様(うじがみさま)”がいる神社で、丸みのある石を拾い煮沸消毒をして使います。
石の代わりに「碁石」を使ったり、噛み砕く力が必要で“多幸”を引き寄せるといわれる縁起ものの「蛸」をのせたりする地域もあります。お食い初めの中で石などを用いる「歯固め」の儀式は、日本独自の文化とされています。
お食い初めの料理の意味や順番は?
お食い初めの料理は一汁三菜のお祝い膳とされており、そのひとつひとつの食材にも意味が込められています。メニューは地域によって用意するものが変わる場合もあるので、同じ地域でお食い初めを済ませた方に聞いてみたり、両親に聞いてみるのもいいかもしれません。その食材の由来を知っておくと、お食い初めのお祝いの時以外にもお祝い事があった時に役立つかも知れませんね。
– 鯛
鯛は尾頭付きのものを用意します。古来より「人は武士、柱は檜、魚は鯛」と言われるほど昔から日本人には色・味・姿と三拍子揃った魚の中の魚であるとされ、それに加え縁起の良い語呂合わせの「目出たい」に通じることより、祝い魚の王道として位置づけられてきました。福をもたらす神とされている七福神では、恵比寿様が釣っている魚が鯛であるなど、祭礼には欠かせない魚です。
– 赤飯
赤飯は、赤く染まったご飯で、赤色は邪気を払う力があるとされています。また、赤色は血液や生命力を象徴する色でもあります。赤飯に使われる小豆は、栄養価が高く、体を温める効果があるとされています。赤飯は祝い事や節句などに欠かせない料理です。
– お吸い物
お吸い物は、赤ちゃんが吸う力がつくようにという願いを込めて用意します。また、良い伴侶にめぐり合えるようにと、お吸い物の具に上下がしっかり合わさった「蛤」を使うとよいとされますが、季節的に厳しい時期もあります。そうした場合には他の食材を代用しても構いません。
– 煮物
煮物は、すくすく育ちますようにという願いから「筍」や運が付きますようにとの願いを込めて、「ん」が付く根菜類(人参、大根、蓮根など)で作る「筑前煮」や、海と山の旬の素材を使った「炊き合わせ」などです。
– 香の物
香の物は、さっぱりとした味付けで口直しや消化促進効果があります。また、「香り高く」、「高貴な」という意味もあります。大根やきゅうりなどを使って作ります。
お食い初めの料理を食べさせる順番
お食い初めでは、赤ちゃんに直接食べさせるのではなく、養い親と呼ばれる年長者が箸で口元に運んで「食べさせる真似」をします。
お食い初めでは、赤ちちゃんに食べさせる真似をする順番が決まっています。一般的には以下のような順番で行います。
- 歯固め石を口に入れるフリ
- お吸い物を飲ませるフリ
- 鯛の頭を食べさせるフリ
- 赤飯を食べさせるフリ
- 煮物を食べさせるフリ
- 香の物を食べさせるフリ
この順番には、それぞれ意味があります。
- 歯固め石は、歯が丈夫になるようにという願いから最初に口に入れます。
- お吸い物は、赤ちゃんが吸う力がつくようにという願いから次に飲ませます。
- 鯛の頭は、目出度いことや目の健康を願って食べさせます。
- 赤飯は、邪気を払う力や生命力を願って食べさせます。
- 煮物は、すくすく育つことや運が付くことを願って食べさせます。
- 香の物は、香り高く高貴な人生を願って食べさせます。
養い親は、赤ちゃんの健康や幸福を祈りながら、優しく声をかけてあげながら行いましょう。また、お祝い膳は赤ちゃんだけでなく、両親や祖父母なども一緒に頂きます。これは、家族の絆や幸せを分かち合うという意味があります。
お食い初めに参加する養い親とは?
お食い初めでは、赤ちゃんに食べさせる真似をする人が必要です。この人を「養い親」と呼びます。では、養い親は誰がなるのでしょうか?また、養い親になることにはどんな意味があるのでしょうか?
– 養い親は誰がなる?
養い親は、赤ちゃんの家族や親戚の中から年長者がなります。一般的には、父方の祖父母や母方の祖父母がなりますが、地域や家庭によって異なります。また、養い親は男女ペアで行うことが多く、男性は赤ちゃんの右側に座り、女性は左側に座ります。これは、右が陽で左が陰という考え方から来ています。
– 養い親になることの意味
養い親になることは、赤ちゃんに対して親代わりとして愛情や責任を持つことを意味します。また、養い親は赤ちゃんの成長や教育に関心を持ち、助言や援助をすることも期待されます。養い親は赤ちゃんにとって第二の親とも言える存在です。
お食い初めで赤ちゃんに着せる服は?
お食い初めでは、赤ちゃんに着せる服も重要です。赤ちゃんは生まれた時から白い産着(うぶぎ)を着ていますが、お食い初めでは色物(色付き)の服に着替えます。これを「お色直し」と呼びます。では、お色直しにはどんな意味があるのでしょうか?また、お色直しに使う服はどんなものがいいのでしょうか?
– お色直しの意味
お色直しは、赤ちゃんが無事に生まれて成長していることを祝うとともに、白い産着から色物の服に着替えることで、赤ちゃんがこの世界にしっかりと居着くことを願うという意味があります。また、色物の服は邪気を払う力があるとされています。お色直しは、赤ちゃんの健康や幸せを祈る大切な儀式です。
– お色直しに使う服
お色直しに使う服は、男の子の場合は紺や黒などの濃い色、女の子の場合は赤やピンクなどの明るい色が好まれます。また、縁起の良い柄や模様があるとより良いとされます。例えば、鶴や亀などは長寿を象徴する動物です。松や梅などは常緑樹や早春の花であり、生命力や清浄さを表します。鯛や蛸などは目出度いことや多幸を願う魚介類です。これらの柄や模様が入った服を選ぶと、赤ちゃんに幸運が訪れると考えられます。
お食い初めで歯固め石を使う理由と入手方法!
お食い初めでは、歯固め石という小石を用意します。これは、歯が丈夫になるようにという願いを込めて、祝い膳に置くものです。では、歯固め石はどこで手に入れるのでしょうか?また、代わりに使えるものや注意点はあるのでしょうか?ここでは、歯固め石について紹介します。
– 歯固め石の入手方法
歯固め石は、神社で配布している地域もありますが、配っていないところもあります。その場合は、生まれた場所の神様である“産土様(うぶすなさま)”や、住んでいる場所の神様“氏神様(うじがみさま)”がいる神社で、丸みのある石を拾い、頂きましょう。拾った石は必ず煮沸消毒をして使います。また、インターネットや雑貨店などでも歯固め石を購入することができます。
– 歯固め石の代わりに使えるもの
歯固め石の代わりに使えるものとしては、「碁石」や「蛸」があります。「碁石」は、石同様に硬く丈夫な歯になるようにという願いから使われます。「蛸」は、噛み砕く力が必要で“多幸”を引き寄せるといわれる縁起ものの魚介類です。これらは地域によって使われることがあります。
– 歯固め石の注意点
歯固め石は、赤ちゃんに食べさせる真似をするときに口に入れますが、実際に飲み込ませないように注意しましょう。また、歯固め石は一度しか使わないものとされています。これは、赤ちゃんにとって一生に一度のお祝いであることを示しています。そのため、歯固め石はお食い初めが終わったら処分するか、記念品として保管するかしましょう。
お食い初めで祝箸を使う意味と種類!
お食い初めでは、祝箸という箸を使います。これは、赤ちゃんに食べさせる真似をするときに使う箸です。祝箸は、両端が尖っているものを使います。では、祝箸にはどんな意味があるのでしょうか?また、祝箸にはどんな種類があるのでしょうか?ここでは、祝箸について紹介します。
– 祝箸の意味
祝箸は、赤ちゃんにも大人にも使えるという意味があります。これは、赤ちゃんが大人になっても食べ物に困らないようにという願いから来ています。また、祝箸は一度しか使わないものとされています。これは、赤ちゃんにとって一生に一度のお祝いであることを示しています。
– 祝箸の種類
祝箸には、以下のような種類があります。
– 柳の白木:楊(やなぎ)の木で作られた白木の箸です。楊の木はしなやかで天に向かって成長し、折れにくく、魔除けの効果があるといわれています。伝統的な祝箸です。
– 漆器:外側も内側も朱塗りの漆器の箸です。赤色は魔除けや生命力を象徴する色であることから来ています。正式な祝箸です。
– 竹:竹で作られた箸です。竹は節があって直立し、曲がらないことから節操や正直さを表します。また、竹は常緑樹であり、生命力や清浄さを表します。普段使える祝箸です。
– 木:木で作られた箸です。木は自然素材であり、温かみや優しさを表します。また、木は様々な色や柄があります。普段使える祝箸です。
お食い初めで鯛を使う理由と選び方!
お食い初めでは、鯛を使います。鯛は尾頭付きのものを用意します。これは、目出度いことや目の健康を願って食べさせます。では、鯛を選ぶときにはどんなことに注意すればいいのでしょうか?また、尾頭付きが良いのか?切り身でもOKなのか?メリットとデメリットを比較してみましょう。
– 鯛の選び方
鯛を選ぶときには、以下のようなことに注意しましょう。
– 新鮮さ:鯛は新鮮なものを選びましょう。目が澄んでいて、皮がピカピカしているものが良いです。また、口を開けて歯茎や舌を見てみましょう。歯茎が赤くて舌が白いものが良いです。
– 大きさ:鯛は大きすぎると食べきれないし、小さすぎると見栄えが悪いです。一般的には、1kgくらいのものが適切です。また、赤ちゃんの性別によっても大きさを変えることがあります。男の子の場合は大きめのもの、女の子の場合は小さめのものを選ぶという風習がある地域もあります。
– 値段:鯛は高級魚であり、値段も高くなります。しかし、お食い初めは赤ちゃんにとって一生に一度のお祝いです。節約する必要はありませんが、予算に合わせて選びましょう。また、市場やスーパーなどで買う場合は、値切ることもできます。値切るときには、「お食い初め用です」と伝えると、少し安くしてくれるかもしれません。
– 尾頭付きか切り身か
鯛は尾頭付きのものを用意するのが一般的ですが、切り身でもOKな場合もあります。それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
– 尾頭付き:尾頭付きの鯛は見栄えが良く、祝い事にふさわしいです。また、目や頭にも意味があります。目は目出度いことや目の健康を願います。頭は知恵や才能を願います。しかし、尾頭付きの鯛は扱いが難しく、下処理や調理に手間がかかります。また、食べるときに骨に気をつけなければなりません。
– 切り身:切り身の鯛は扱いやすく、下処理や調理に手間がかかりません。また、食べるときに骨に気をつける必要もありません。しかし、切り身の鯛は見栄えが悪く、祝い事に不向きです。また、目や頭に込められた意味が失われます。
お食い初めで赤飯を用意する理由と作り方!
お食い初めでは、赤飯を用意します。赤飯は、赤く染まったご飯で、赤色は邪気を払う力があるとされています。また、赤色は血液や生命力を象徴する色でもあります。赤飯に使われる小豆は、栄養価が高く、体を温める効果があるとされています。
赤飯は祝い事や節句などに欠かせない料理です。では、赤飯はどのように作るのでしょうか?また、市販品はどんなものがあるのでしょうか?ここでは、赤飯の作り方や市販品について紹介します。
– 赤飯の作り方
赤飯は、炊飯器で簡単に作ることができます。以下は、基本的なレシピです。
材料(4人分)
- 米:2合
- 小豆:100g
- 水:600ml
- 塩:小さじ1/2
手順
- 小豆は洗って水に浸けておきます。一晩浸けると良いですが、時間がなければ2~3時間でもOKです。
- 炊飯器に洗った米を入れ、水を加えて30分程度おいておきます(浸水させます)。
- 浸水させた小豆を炊飯器に加えます。
- 炊飯器の水加減の目盛りを2合分(通常の炊飯の目盛り)まで水を足します。
- 塩を加えて、炊飯器を通常通りに炊きます。
- 炊き上がったら、炊きたての赤飯の完成です。
– 市販品のおすすめ
市販品の赤飯もあります。手間をかけずに済むというメリットがあります。以下は、市販品のおすすめです。
– 業務スーパーの赤飯:業務スーパーで売っているレトルトパックの赤飯です。小豆の甘みと塩味がバランスよく、ふっくらとしたご飯が美味しいです。レンジで温めるだけでOKです。
お食い初めでお吸い物を用意する理味とレシピ!
お食い初めでは、お吸い物を用意します。お吸い物は、赤ちゃんが吸う力がつくようにという願いを込めて飲ませます。また、良い伴侶にめぐり合えるようにと、お吸い物の具に上下がしっかり合わさった「蛤」を使うとよいとされますが、季節的に厳しい時期もあります。そうした場合には他の食材を代用しても構いません。では、お吸い物はどのように作るのでしょうか?ここでは、基本的なレシピを紹介します。
材料(4人分)
- 蛤:8個
- 水:800ml
- 酒:大さじ2
- 塩:小さじ1/4
- 昆布:5cm×5cm
- 水菜:適量
作り方
- 蛤は塩水に浸けて砂抜きをします。水菜は洗ってざく切りにします。
- 鍋に水と昆布を入れて中火にかけます。沸騰したら昆布を取り出します。
- 酒と塩を加えて味を調えます。
- 蛤を入れてふたをします。蛤が開くまで煮ます。
- 器に盛り付けて水菜を添えて完成です。
– 蛤の代わりに使えるもの
蛤の代わりに使えるものとしては、「椎茸」や「鶏肉」があります。「椎茸」は、上下がしっかり合わさった形であることや、縁起の良い語呂合わせの「幸せ茸(しあわせだけ)」に通じることから使われます。「鶏肉」は、鶏は一日の始まりである朝方に鳴くことから、「始め」や「初め」に関する儀式に使われます。これらは地域によって使われることがあります。
お食い初めで煮物を用意する理由とレシピ!
お食い初めでは、煮物を用意します。煮物は、すくすく育ちますようにという願いから「筍」や運が付きますようにとの願いを込めて、「ん」が付く根菜類(人参、大根、蓮根など)で作る「筑前煮」や、海と山の旬の素材を使った「炊き合わせ」などです。では、煮物はどのように作るのでしょうか?ここでは、基本的なレシピを紹介します。
材料(4人分)
- 筍:1本
- 人参:1/2本
- 大根:1/4本
- 蓮根:1/4本
- 鶏もも肉:200g
- 油揚げ:1枚
- 鰹節:10g
- 水:800ml
- 醤油:大さじ4
- 砂糖:大さじ3
- 酒:大さじ3
- 塩:小さじ1/2
作り方
- 野菜の準備
- 筍は皮をむいて斜めに切ります。
- 人参は乱切りにします。
- 大根は一口大に切ります。
- 蓮根は薄くスライスします。
- 鶏もも肉は一口大に切ります。
- 油揚げは沸騰したお湯でさっと茹でて油抜きをし、半分に切ります。
- 出汁をとる
- 鍋に水と鰹節を入れて中火にかけます。
- 沸騰したら鰹節を取り出します。
- 調味料を加える
- 醤油、砂糖、酒、塩を加えて味を調えます。
- 具材を煮る
- 筍、人参、大根、蓮根、鶏もも肉、油揚げを鍋に入れてふたをします。
- 弱火で20分ほど煮ます。
- 盛り付け
- 器に盛り付けて完成です。
– 筍や根菜類の代わりに使えるもの
筍や根菜類の代わりに使えるものとしては、「里芋」や「こんにゃく」があります。「里芋」は、「幸せが芋づる式にやってくる」という意味があります。「こんにゃく」は、「固い絆」や「健康」を願う食材です。これらは地域によって使われることがあります。
お食い初めで香の物を用意する理由とレシピ!
お食い初めでは、香の物を用意します。香の物は、さっぱりとした味付けで口直しや消化促進効果があります。また、「香り高く」、「高貴な」という意味もあります。大根やきゅうりなどを使って作ります。では、香の物はどのように作るのでしょうか?ここでは、基本的なレシピを紹介します。
材料(4人分)
- 大根:1/4本
- きゅうり:1本
- 塩:小さじ1
- 酢:大さじ2
- 砂糖:小さじ1
- 白ごま:小さじ1
作り方
- 大根は皮をむいて千切りにします。
- きゅうりは薄くスライスします。
- ボウルに大根ときゅうりを入れて塩をふります。手で揉んで水分を出します。
- 酢と砂糖を加えて混ぜます。
- 白ごまをふって完成です。
– 大根やきゅうりの代わりに使えるもの
大根やきゅうりの代わりに使えるものとしては、「白菜」や「キャベツ」があります。「白菜」は、「百」という字が入っていることから、「百年生きる」という意味があります。「キャベツ」は、「幸せがキャッチできる」という意味があります。これらは地域によって使われることがあります。
お食い初めの服装はどうする?
お食い初めでは、赤ちゃんや両親の服装も重要です。赤ちゃんは生まれた時から白い産着(うぶぎ)を着ていますが、お食い初めでは色物(色付き)の服に着替えます。これを「お色直し」と呼びます。両親は、祝い事にふさわしい服装で参加します。では、赤ちゃんや両親の服装はどうするのでしょうか?ここでは、正しい着こなしや注意点について紹介します。
– 赤ちゃんの服装
赤ちゃんの服装は、男の子の場合は紺や黒などの濃い色、女の子の場合は赤やピンクなどの明るい色が好まれます。また、縁起の良い柄や模様があるとより良いとされます。例えば、鶴や亀などは長寿を象徴する動物です。松や梅などは常緑樹や早春の花であり、生命力や清浄さを表します。鯛や蛸などは目出度いことや多幸を願う魚介類です。これらの柄や模様が入った服を選ぶと、赤ちゃんに幸運が訪れると考えられます。
– 両親の服装
両親の服装は、祝い事にふさわしい服装で参加します。一般的には、父親はスーツや和服などのきちんとした服装で、母親はワンピースや和服などの華やかな服装で参加します。また、色や柄にも気をつけましょう。黒や白などの喪服に近い色は避けましょう。また、葬式などで使われる菊や百合などの柄も避けましょう。逆に、赤やピンクなどの明るい色や、鶴や亀などの縁起の良い柄を選ぶと良いでしょう。
– 注意点
お食い初めの服装には、以下のような注意点があります。
– 赤ちゃんに着せる服は新品か清潔なものにしましょう。
– 赤ちゃんに着せる服は動きやすく快適なものにしましょう。
– 赤ちゃんに着せる服は季節に合わせて調整しましょう。
– 両親は赤ちゃんと同じ色や柄の服を避けましょう。
– 両親は赤ちゃんと同じ方向に向かって座りましょう。
まとめ
お食い初めとは、赤ちゃんの成長や健康を祝う伝統的な儀式です。平安時代に中国から伝わり、今に伝わったものと考えられます。お食い初めでは、赤ちゃんに食べさせる真似をして、「一生食べ物に困らないように」「歯が丈夫に生えますように」という願いを込めます。
赤ちゃんの成長や健康を祝う素敵な儀式ですので、是非、みなさんも赤ちゃんの100日記念には、お食い初めをやりましょう。
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